2006年12月01日

第4話「理由」

「・・・・・・・・・。」
「どしたミズネ?」
「腹でも痛いのか?」
「・・・・・・・。なんで頭だけ?」
「??」「??」
「だって、倒したら溶けてなくなるんでしょ?なのに何で頭は残ったのか不思議で・・・」
「ああ、それは俺らにもわかんねーよ。」
「ミズネ君が頭を取りに行った時に、頭だけが動いてなかったかぃ?」
「えぇ。だからわたされたナイフで刺しました。」
「まぁ、俺らにはわかんねーよ」
「グラフ、そのセリフ二回目だぞ」
「何回言ってもいいだろ・・・」

たしかに不思議だ、頭だけが残る。うん、不思議だ。
まぁ気にしないでくれ、かいてる本人も不思議がっているんだから。

「まぁそんなことより、いつもより獣がいたおかげで340万も稼げたなんてなぁ・・・。政府は優しいねぇ。」
「その金はどうするんですか?」
「この金はねぇ、貯金さ」
「へ?使わないんですか?」
「つかわねーよ。もったいねぇ」
「ああ、もったいないな」

・・・・・・・・。なんてケチな奴等・・・・。ミズネもそう思ったろう・・・。
ミズネは昨晩、案内された自分の部屋を見て唖然とした。
もともとが金持ち一家のお坊ちゃまだったので、汚い部屋には住んだことがなかったのだ。徹夜で掃除したのはここだけの話。

「だからいつもここしか電気がついてないんですね・・・」
「あぁ、もったいねぇからな」
「あぁ、もったいない」
「・・・・・。」
「それはそうとミズネ、お前なんで家出したんだ?」
「え?」
「おぉ、それはワシも聞きたいのぉ」
「えーっと・・・」
「こっちの手の内を見せたんだ、そっちの手の内をみせてくれ・・・」
「グラフ」
「ぁん!?」
「思いっきり悪役の目してたぞ」
「ほっとけ」
「わかりました。教えます・・・」






ある晴れた日、いつものように朝に学校に向かうミズネ。
ある晴れた日の夕方に学校から帰ってきたミズネ。
ある晴れた日の夕方に、血まみれの刀を持っているミズネの父、シブ。
ある晴れた日の夕方に、血まみれに倒れて死んでいるミズネの家に仕えていた人たち。
そしてミズネの母。
ミズネは見た、血だらけの刀をもって泣いているシブを。もうこの時点で、ミズネ中では、シブは父親じゃない。








初めてだった。父を殴り倒し、人を殺したのは。











・・・・・・・・・・・。ショックだった。父を殺したことなど覚えてないほどショックだった。
あのホームレスを撃った時、この記憶が戻ったのだ。
その時に、躊躇なく撃てたのは、そのせいかもしれない。










そして、高速(超高速自転車。この場合はバイク)にのり、ガンを持って逃げた。   ミズネは知らないが、そのあと来た警察は犯人をシブと断定。ミズネの遺体を今でも捜している。






「これが僕の過去です」
「・・・・・。」「・・・・・。」
「どうですか?」
「人、殺してんじゃん」
「でしたね」
「躊躇なく撃った時はもしやとは思ったが、ミズネ君、なかなかやるな」
「ども」





あまりはなしたくない過去、けれど二人にははなしてもやかったかな、と、つぶやきながらミズネは眠気にやられ、寝た。


この夜も収穫があったが、8匹。政府からは80万しかもらえない。
ちょっと残念だ。グラフいわく、「二日連続でこない日だってあったんだ。」とのことらしい。






今日はこれでおしまい。読んでくれてる人へ、ありがとな!!
byガランドール
posted by ガランドール at 17:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/28678018

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。